Web Audio APIで作ったシンプルなシンセサイザーです。
まだChromeくらいしか動かず動作も怪しいですが、Web Audioのデモ的なものとして是非お試しください。
プリセットを保存します。
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REPORTAL SYNTH マニュアル
このシンセの使い方を簡易的に記載しています。既にシンセサイザーの基本知識があることを前提に説明しますので予めご了承ください。
シンセゾーン
シンセのメイン画面です。波形や音程など、音作りに関する様々なパラメーターを変更できます。

オシレーターセクション
オシレーター(音の発振器)に関するセクションです。オシレーターは全部で3つあり、それぞれで編集画面を持っています。

- Wave
- 音の基本となる波形を選択できます。Sine、Triange, Square、Sawtoothの基本波形の他にも約40種類のウェーブテーブルから選択可能です。尚、BassやPiano等の波形の名前はあくまで音の雰囲気であり、そのものの音がするわけではありません。サンプルは未使用です。
- Wave Edit
- EDITボタンを押すと倍音編集画面が起動し、マウスで自由に描くことによりカスタム波形を作ることができます。
- Octave
- オクターブを選択します。+1で1オクターブ(12音)あがります。-1で1オクターブ下がります。
- Semitone
- 音程を半音単位で調整します。(+-12半音)
- Fine
- 音程をセント単位で微調整します。(+-100セント)
ピッチエンベロープセクション
ピッチのエンベロープを設定する画面です。ENVノブでADSRのかかり具合を設定でき、ENVがゼロの場合は無効になります。エンベロープはOSC1-3全てに反映されます。

クロスモジュレーションセクション
オシレーター変調セクションです。FM、AMが可能です。後述するLFOとは違い通常のオシレーターで高速にモジュレートして、サウンドを劇的に変化させることができます。専用のモジュレーターが一つ用意してあります。

- FM(Frequency Modulation)
- OSC1-3の周波数を変調させます。
- AM(Amplitude Modulation)
- OSC1-3の音量を変調させます。
- Rate
- モジュレーターの周波数を決定します。値はOSC1の周波数を基準に、ある程度チューニングされて決定されます。
- Wave
- モジュレーターの波形を選択できます。通常はSineを使用します。
- Target
- 変調先のターゲットとしてOSC1-3が選択できます。(FMの場合はターゲットがキャリアとなります)。Noiseを選んだ場合は自身の周波数を変調するセルフFMとなりノイズが出力され、FMノブでノイズの量が変更できます。Noiseを選んだ場合はOSC1-3の音は変調されずにそのまま出力され、AMも無効になります。
フィルターセクション
メインとなるフィルターのセクションです。

- Slope
- フィルターのスロープをを2Pole、4Poleから選択します。4Poleの方が切れの良いフィルターになります。
- Type
- フィルターのタイプをLowpass、Highpass、Bandpassから選択できます。
- Cutoff
- カットする周波数帯を決定します。
- Q
- Cutoff付近の音の強調量を設定します。
- ENV
- Cutoffエンベロープのかかり具合を調整します。0の場合はエンベロープは無効になります。
ドライブセクション
サウンドに歪みを加えるセクションです。メインフィルターを通過した音が入力されます。

- Drive
- 緩やかにドライブしてサチュレーションが掛かり、ややアナログな感じの音になります。
- BIT
- ビット数を落としてLo-Fiでデジタルなサウンドに変えることができます。
サブフィルターセクション
2つ目のフィルターです。ドライブセクションを通過した音が入力されます。パラメーターはメインフィルターと同様ですが、エンベロープ機能はありません。

ミキサーセクション
音量をミックスするセクションです。

- OSC1-3
- OSC1-3の音を個々にミックスして音量を調整できます。
エンベロープセクション
音量とフィルターのエンベロープを調節するセクションです。

- A(Attack)
- 音の立ち上がり時間を決定します。
- D(Decay)
- 音の減退時間を決定します。
- S(Sustain)
- 音の持続時間を決定します。
- R(Release)
- 音の余韻時間を決定します。
- CA
- Attackのカーブを微調節します。ノブを右に廻すと立ち上がりが鋭くなります。
- CB
- Decayのカーブを微調節します。ノブを右に廻すと減退が鋭くなります。
LFOセクション
LFO(Low Frequencty Oscillator)に関するセクションです。音程、フィルタ、音量に揺らぎを加えることができます。

- Wave
- LFOの波形を決定します。
- Rate
- LFOの周波数を決定します。
- Pitch
- LFOの音程へのかかり具合を決定します。
- Filter
- LFOのフィルターへのかかり具合を決定します。
- Amp
- LFOの音量へのかかり具合を決定します。
マスターセクション

- Vol
- 最終的な全体のボリュームを決定します。
エフェクトゾーン
出来上がった音にエフェクトを加えることができます。

Delay
音を遅延させてエコー効果を出します。
Chorus
音に厚みと広がりを持たせる効果を付加します。
Phaser
位相をずらして音にうねりを加えるエフェクトです。
Flanger
音にうねりとジェット効果を持たせるエフェクトです。
Compressor
音量を圧縮してパンチのある音にする効果があります。
Reverb
音に残響を付加します。
Analyser
波形とスペクトラム表示を行います。
シーケンサーゾーン
簡易的なピアノロールです。音符を入力してシンセの音を演奏できます。

ライブラリゾーン
プリセットのライブラリ一覧です。名前をクリックするとプリセットが変更されます。

使用ライブラリ
Web Audio APIで制作するにあたって下記のライブラリを使わせてもらいました。感謝。
- input-knobs - g200kg / ノブ・スライダーコントロール
- webaudio-pianoroll - g200kg / シーケンサー
- ADSRNode - voidqk / エンベロープジェネレーター
- Web Audio Samples - Google / 主に波形関係