Klevgrand Hillman – リリース情報

Klevgrandからヒルマンというシンセがリリースされました。

僕はおそらく過去の人生で一度もヒルマンという単語を発したことがありませんが、シンセにヒルマンなどと名付けられたからには今後そう呼ぶ他はなく、ヒルマンが一気に身近に迫ってきた事実に少々混乱しております。

まあDeEsserにエスプレッソと名付けるメーカーですので、シンセがヒルマンだったとしても別段驚くことではないのかもしれませんが、それにしても愛想のない病院の先生みたいな名前であります。GUIも病院っぽいですが。

肝心の音の方はと言いますと、コンボオルガンとストリングマシンをモデルにしており、波形とオクターブを選んでエンベロープを調節するだけのあまりにシンプルなシンセであります。波形はチューブ、トランジスタ、サイン、スペシャルプラズマの中から選択でき、実質音色を決定するのはこの部分だけということになります。

サンプルベースではなくシンセシスですが、このパラメーターだと違いなんて殆どないですし、その程度のものに49$なんて出せない、というのが大半の人の意見かと思います。

ですが、でも例えばこの波形の内の一つが天地を揺るがすほどの破壊力を持つ波形である可能性もゼロではないですし、そんなことは試してみないと分からないことであります。実際スペシャルプラズマなどという凄そうな名前の波形があるではありませんか。

ではスペシャルプラズマの波形を聞いてみることにします。

・・というわけで、この音を4つ組み合わせてオクターブをずらしつつエンベロープを調節すれば49$相当の音がするかもしれないと淡い期待を抱きつつ是非購入してくださいまし。

(真面目な話、Klevgrandはエフェクタは結構良いんですが、シンセは音がキンキンし過ぎて僕は駄目でした)