FireBird – レビュー

商用ベンダーのTone2がフリーで配布しているFireBirdというシンセです。

コンパクトでメタリックなボディが印象的なこのシンセはHCMというシンセシス方式を採用しているそうです。Tone2はよく自慢げにこのHCMという単語を使っていますが、他のメーカーの製品では聞いたことがないですし、特にその方式を知りたいとも思わなかったのですが、今唐突に知りたいという気持ちが1%程度上昇し、この機を逃すと永遠に知りたくないままのような気がして調べてみました。

Tone2のサイトを見てみると、何やらHCMは波形のサンプルをモーフィングできてスゲーぜということが書いてあったのですが、Wavetableとの違いも分からないですし、グラニュラーのようにサンプルマングルするわけでもなく、ただただマーケティングの為だけに会議で考え出された悲しい単語のような気が薄っすらとしてきたのでありました。

このシンセを実際に使っている方々はどう思っているのだろうかとレビューを読んでみたのですが、本場の外国人たちはこのシンセを「ワントリックポニーだ! とにかくワントリックポニーなんだ!」などと書いておりました。

ワントリックポニーとは直訳すると一つの芸しかない馬という意味で、音の幅が狭いという意味なのか、簡単に目的の音を出せるという意味なのかは分かりませんが、見かけると少々イラッとする単語であります。だって日本人がもし「このシンセは一芸タヌキだ!」などと書いていたらやっぱり外国人もイラッとくるのではないでしょうか。

というわけでこのシンセはHCMよりむしろOTPであり、OTP次世代シンセシスを確立した名誉あるシンセといえそうです。