コロッケの綴りって予想外に難しいね・・ クロクェット。
もう音楽とかゲームとかどうでもいいから今日はコロッケパンの話。
僕はこう、パンで乱暴にワシャっと挟んで食べる食べ物は大概好きですが、中でもコロッケパンはBATSUGUNに好きですね。コロッケパンっていかにも人生どうでもいいって感じの奴が食べそうじゃないですか。コロッケ自体はとても庶民派で平和的な、正義感の強い、デモとかにも参加しそうないわば善なる食べ物という感じがしますが、コロッケパンの方はいい加減で若干悪寄りだけど悪に綺麗に染まりすぎていないような、中立的とも言えそうな雰囲気がありまして、それが何だか好印象なわけであります。ハンバーガーやホットドッグほど洗練され過ぎない感じで、若干挟まれるのが不本意であるかのように見た目にも少しはずしてるところもBATSUGUNにお洒落なのです。(BATSUGUNは俺予想で7年後に流行る)
僕はたぶん死ぬまでコロッケパンを愛すると思うし、たぶん臨終の間際でも
「タ、タカシや、息子よ・・ わしはどうしても死ぬ前に滝川のコロッケパンが食いたいんじゃ。頼む、買ってきてはくれんかいの」
とかいってタカシ(誰?)を買いにいかせるような気がしますね。
で、タカシは渋々コロッケパンを買いにいくんですけど店に着く前に僕は息を引き取ってしまうんですね。その訃報を携帯のメールで受け取ったタカシは、
「チッ、最後まで浮かばれねえ野郎だったぜ」
とかいって親父から受け取った100円玉をじっと眺めるわけです。
コロッケパンは百円以上するだろという想いをタカシは必死で抑えつつ、
病院へと引き返してゆくのでありました。
で、帰りの道すがら、小さい頃に親父とよく一緒に行ったゲームセンター「ウィチカ」の看板が目に入るわけなんですが、その100円の使いみちに困っていたタカシは、迷わずウィチカの中へと入ってゆき、そして親父と一緒に昔死ぬほどプレイしたメタルスラッグの筐体を見つけるのであります。
「親父・・ メタスラ好きだったなぁ」とタカシは呟き、
おもむろに100円玉を筐体に投入するわけです。
「これが俺からのせめてもの手向けだ、親父!」
とか何とかいいつつ、タカシはゲームをスタートさせます。
果たしてタカシのメタスラの腕は全く衰えてはおらず、 久しぶりのプレイにも関わらず、何とワンコインでクリアしてしまったのであります。 周りにはいつの間にか人だかりができて、汗だくのタカシの一挙一動を見守っていたそうです。
「歓喜渦巻く熱狂、緻密なドット絵上にほとばしる汗、祝福の嵐、
今日もどこかで、出会い生まれる愛、日に焼けた肌(松崎しげる)」
ゲームは違えどそんなエンディングテーマが聞こえてきそうな様子でありました。
さて、エンドクレジットを眺めるタカシの顔はとても晴れやかで、 かつ哀しみと哀れみに満ちたものだったらしいのですが、 そんな余韻に浸る暇もなく、タカシはある異変に気が付きます。
そのエンドクレジットの画面は一見いつもと変わりないものでしたが、 10秒に1度くらいの間隔で、なにやら画面が一瞬ちらつくような気がするのでした。 タカシはよくよく目を凝らして見るのですが、 真っ黒な画面が一瞬表示されること以外は何も読み取れません。 しかし徐々に目が慣れてくるにつれ、その真っ黒な画面の真ん中に 小さな白い文字が一瞬表示されていることにタカシは気が付きます。
「コーベル」
一瞬その真っ黒な画面に表示されていたのはコーベルという文字だったのです。 その単語はメタルスラッグに何の関係もなく、聞き覚えもないものでしたから、 タカシは何だか薄気味悪くなり、 筐体を離れてゲームセンターを出ようとしたその時、 突然メールの着信音が鳴ったのでした。
タカシはその着信音をとても不吉なものと受け取り、恐る恐る携帯の画面を開きました。
そして差出人のアドレスを見て驚愕します。
「お、親父!!!」
さらにたった一行の本文の内容は何と
「コーベル」
ただそれだけだったのです。
(続かない)
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(続かないけど)◆謎のコーベル 次回予告◆
果たしてコーベルとは何者なのか、人なのかなんなのか。
親父とコーベルの関係は? コロッケとコーベルの関係は?
親父はそもそもまだ生きているのか?
謎が謎を呼ぶ謎のコーベルの物語が今開幕する!
(やっぱり続けようかな・・)